るうくのひとりごと
気がついたら裏の世界に身を置いていた。
人を殺し、金を貰う。
いつからか裏の世界ではそこそこ有名になり、勝手に高額の仕事が舞い込んできた。
いつもとかわらない暗殺依頼。だが──
妙に強い傭兵を雇っていた。
ただの女。
そう思えばすぐに殺れただろう。
しかしそうは思えなかった。
彼女はまるで夜の闇の中を疾る流星のように輝いていた。
その長い銀髪だけではない、彼女自身がまるで聖女のように光り輝いて見えた。
それから俺は裏での仕事をきっぱりと辞め、彼女に話しかけた。
彼女はミリーナといった。なんて美しい名前なんだろう。
ミリーナが赤毛が嫌いだというので、黒に染めた。
それから俺は──その聖女と時間を共にしている。
願わくば、この刻が永遠に続かんことを……
