戦いの果てに
「……で、どうなったんだ?」
あたしがクレーターの中心でぼんやりとしていたとき、すこし離れたところにいたガウリイが尋ねてきた。
「わかんない」
「そうか」
「オレ……リナとの約束守れなかったな」
「約束って?」
あたしは首をかしげた。するとガウリイは大きくため息をつきながら言った。
「だから、魔王と戦うことになったとき、助けてくれ……って」
「それはいいの」
……しっかり助けてもらったし……ね。
「んー? なんだ」
「いいったらいいの」
あたしがそっぽを向くと、アメリアが駆け寄ってきた。
「──リナっ! ひどいじゃない!
どうしてわたし達に相談してくれなかったのよ!」
つややかな黒髪を揺らし、顔を膨らませて言う。
「まったくだ。どうせ世間様一般では魔王以下の扱いなんだから、本当に魔王だったとしてもどうということはあるまい」
こちらに歩み寄りながら、ゼル。
「本当よね。まったくもって迷惑この上ない親切心だわ」
「……二人とも……あたしの魔力、戻ってるわよ」
「──えっ」
まともに顔を青ざめさせるアメリア。
まあ、迷惑をかけたのは本当なので、爆裂陣で許しておく。
それ以降も、三人のあたしへの対応は全く変わらなかった。
それと、傷を癒すためにしばらくまたゼフィール・シティで過ごした事を追記しておく。
ガラではないが、あたしはこの世界に感謝した。
こんなにいい仲間達と出会わせてくれたことを。
またいつかゼフィーリアに帰ることがあったら姉ちゃんに話そう、世界はとても広かった、と。
